干天の慈雨

笠戸島に、久しぶりに雨が降りました。7月20日前後の梅雨明け以降、灼熱地獄のような日照りが一か月も続いて、一滴も雨が降っていませんでした。繰り返します。「一滴も」です。

自然農では、畑に生えるいわゆる雑草や、刈草で土を覆うことで、ある程度土中の水分の蒸発を抑えることができます。しかしこれだけ日照りが続くと、それも限界です。畑はカラカラに乾いていました。古い風呂桶に貯めておいた水などで畑に灌水してきましたが、それも焼け石に水。川まで水を汲みに行く体力も手間もありません。

宮沢賢治の詩ではないですが「日照りのときは涙を流し」状態でした。

今年の夏はもう野菜をあきらめよう。そう思っていた矢先の雨が、どれだけ救いの天恵となったか。ご想像ください。

・・・と、ちょっと大げさ目に喜んで見たものの、雨量は過去一か月の干天を潤せるほどのものではありませんでした。天気予報を見るにつけ、また「涙を流」す日々が続きそうです。

写真ではわかりづらいかもしれませんが、草だらけの畑に小雨が降っている状態です。右上の車の後部扉に垂れた水滴から、何とか様子が想像できないでしょうか。

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